【TAMARIBA Part1】「自分が楽しみ、TAMARIBAを創る。」ひたちなかまちづくり株式会社 照沼さんインタビュー
こんにちは!イチオシ☆ひたちなか編集部員の舟橋です!
皆さんはイベントと言うとどのようなイベントを思い浮かべますか?
地域のお祭り?ロックフェス?はたまた、何かしらの催し物を思い浮かべる方もいるでしょう。
今思い浮かべたのは定期的に開催されていたとしても「年に1回」や市外・県外からのお客さんを呼ぶようなイベントではありませんか?
今回インタビューさせていただいたのはひたちなかまちづくり株式会社の照沼さんです。
ひたちなかまちづくり株式会社が主催となって開催されている「TAMARIBA横丁」というイベント。
このイベントは、他のイベントとは何が違うのでしょうか?
後日公開のPart2イベントレポとともにお楽しみ下さい。
今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずはひたちなかまちづくり株式会社さんが出来た経緯を教えてください。
平成27年(2015年)4月1日に設立されて、今年で8年目の会社になります。
もともとはひたちなか商工会議所の有志が集まって出来たのが最初のスタートです。そこから、徐々に出資が集まり、サザコーヒーの鈴木さん(サザコーヒー会長鈴木氏)を筆頭に、今の「ひたちなかまちづくり株式会社」となりました。
○まちづくりって何だ?
まちづくり株式会社で行っていることを教えてください。
今度開催される「TAMARIBA横丁」の開催・運営、その他に花いっぱい運動事業、レンタサイクルの運営に、この会社があるにこにこプラザの空き部屋を会議室として貸し出す貸し会議室の運営など多岐にわたります。
多くのことをやっていらっしゃるんですね
どれも人気があるんですよ、貸し会議室なんてこのコロナ禍でも1万6000人も利用がありますからね。
それはすごいですね!
今は会社には何人ほどいらっしゃるんですか?
今合計で9人ほどですかね、実質動いているのは4人ほどなので、そこに観光案内所のスタッフとかも入れて9人ですかね。
まちづくり会社の事業ってイベント運営の他には何があるんですか?
花と緑いっぱいのまちづくりという環境事業もあります。これは、まちなかに花壇を設置して、究極に街を花と緑でいっぱいにさせるという、その一歩をやっている事業です。これから大変な時代を迎えるかと思うんですけど、でもそのときにこういうことがパワフルに発信されていく時代かなと思うので地道に行っています。
確かにSDGsや環境対策などもありますからね。
意外と人ってその端があることに関して関心を持っている人もまだ少ないですよね。あるっていても「あ、花があるな〜」程度にしか思っていなかったりして、それは誰かが作ってて手入れしていて。そこにいつか目を向ける時代がやってくるはずですもんね。
必ずきます。今SDGsでいろいろな目標が出てますけども、それらって基本的に人間が生きていく上での基本的なことであるだけであると思うんです。それらをまとめたものであるだけだと思うので。継続しないと“いいもの”でも、“良くない”ということになるのかもしれないですね。
ただ単発で終わってしまっては意味がないですもんね。
「まちづくり会社」って人によって地域によってぜんぜん違うんです。私達にとってのまちづくりは「人を集めること」をまちづくりとしていますけども、雇用を創出するのが企業のまちづくりになるわけですし、行政は企業が雇用を増やせば、税収入が増える。人が来れば、その人が住みやすい環境を作る。病院・公園を作る。それらが行政のまちづくりなんですよね。
確かに行政はハード面でのまちづくりが多いですよね。
ということは一人では何もまちづくりはできないということなんです。
こういう団体(まちづくり会社)が必要だということなんです。
なにか母体となる、ハブとなるようなところがないと動きにくいですよね。
◯イベントを開くきっかけは?
イベントなどを開いていこうとなったきっかけは何だったんですか?
もともとはひたちなか市の基本計画にひたちなか市の中心市街地を盛り上げよう、活性化させようという計画があってそれに地元の商工会議所が加える形で、「地元の人達でもなにかやろう」というのがきっかけだったと思います。
飲食店にパワーが有ったので、フード構想ってことで、勝田駅周辺の飲食店が力持っていたので、飲食店を中心としたイベントをやろうというので始まっていきました。
1回目から24回目までは今の会場じゃなくて駅周辺でやっていたんです。
BBQのコンロを設置してみたり、ラーメンイベントとかもやったりしましたね。
すごいですね!それらが積み重なって今回50回目ということですね。
でも24回までやったうちの半分は雨だったんですよね。
最初の方はいろいろな方々も手助けしてくれて、イベントが上手く行ってたんですが、雨などの天候も関係してどんどん手伝ってくれる人も減ってきちゃってイベント規模が縮小しちゃったんです。でもそれではいけないということで開催場所を変えることになったんです。
25回目からは今の会場に移りました。でも、25回目から5回程度は今の会場の駐車場のみ(TAMARIBA駐車場)だったんですよね。
お店がちゃんと参加してくれるっていうのもすごいですよね。
僕の今住んでいる市町村だと、個人事業主のお店、個人店って少なくてチェーン店が多い気がするので、勝田駅周辺とかひたちなか市って面白いな、すごいなって思うんですよね。
たしかにそうですね。頑張っている若手の人も多くいるので、その若手の人が若者をどんどん育てて、どんどんそれらが広がっているのがこの街の強みかなと思いますね。
○イベントにかける想い
現在50回目ということですが、参加団体数は増えてきているのですか?
そうですね。嬉しい限りで、今回の50回目に出店者の数は78店舗あります。
78店舗も参加するんですか。
これは過去最高の出店数なんです。このご時世のコロナ禍の中、これだけの方々が集まっているとうのは単純にみんなこの街を明るくしたい!と思って集結しているのだと思うんですよね。
来場者数も増えてきているんですか?
増えてますね。はじめは1000名ですごいなと思っていたんですが、今はもうものすごく来てもらっているので、運営側の想定よりもオーバーするぐらい人が来ていると思いますね。あとは人が増えすぎちゃうと事件事故が起こらないように注意して運営を行っています。
本当はイベントに感情を入れたいんですけど、あえて感情を抜いてやっています。
感情を抜くっていうのはどういう…?
めちゃくちゃイベントにかける熱がある人が多いので、ある意味クールに、淡々とこなすといいますか・・・笑
なるほど笑
熱い人が多いですもんね。
感情が入っていたりすると、判断ができなくなってミスをしたりすることもあるので、逆に感情を抜いてるんですよね。
お話を聞いているだけでもこのイベントや仕事に関して熱さが伝わってくるので…
これは、私だけではなくて、川嶋さん(弊社社長:川嶋広行)もそうだし、うちの代表もそうだし、経営者の想いがあって、それをいっぱい聞いてて、それが反映されているだけで。
その想いをトップだけが持っているのではなくて、照沼さんやその他の方々も皆さん全員がすべて同じ想いを持っているっていうのがすごいですね。
◯「やりたい人がいて、やれる人がいる。そして来てくれる人がいる」
イベントがここまで50回、事故なく行われてきたのは東関東警備保障さんというイベントの警備をお願いしている会社さんがあるんですが、その方が仰ってたのは、「やりたい人がいて、やる人が居て、そこに来て喜ぶ人がいる。」この3点がマッチングしないと成り立たないというんですね。それはこの会社に入ってすぐ教わったんですが、その言葉は今ひしひしと感じていますね。
その大変さと難しさと
3点のどこが難しいですか?
これはどれも全て難しいです。
3つを1点にするのが難しいですかね、よく今まちづくりと言いながら、点と点を結ぶといいますけども、それってなかなか難しいんですよね。理屈ではわかりますけども、実際じゃあやってみるとなると非常に難しい。
それが今このコロナ禍で大変なときに結べているのは頑張ってきていてよかったなと思います。
◯イベントを定着させる
TAMARIBAのすごいところは定着している所もありますよね。
「あ、今日TAMARIBA横丁あるな」って地域の人も子供を連れて家族連れでやってくるというような、一番のTAMARIBA横丁の強みかなと自分としては思うんですが、普通のイベントなら1年に1回とかしか行われないので、市外・県外から人を呼びたいと考える所、TAMARIBA横丁ってすごい近辺の家族連れ多いですよね。
確かになかなか無いかもしれないですよね。
いろいろな経営者と普通に会えるのも魅力かもしれないですよね。
確かにそうですよね、普通会社の社長なんて会おうったって会えないですもんね。
距離感が近いっていうのも強みですよね。
水戸にはないよねこの強みはね笑
ないですね笑
ひたちなかまちづくり会社が市民、住民と企業とか行政とかの架け橋というか、ハブ的な部分を担っていて、さらにその会社がイベントをやることでもっとその架け橋の敷居を下げてくれているというか。
すごいいい会社ですね笑
たしかにいい会社だね笑
◯今後はどうなる?
このビルももともとは空き店舗だったので、まちづくり会社がリノベーションを行って。部屋も全部やっと埋まって、会社として成り立つようになったので、これからがまちづくり会社の本領発揮になるのかなと、これからがいちばん重要な5年間になるのかと思います。
これまでは基礎づくり、ここからがスタートというわけですか。
そうですね。
これまでの経営者たちの基本的な理念が今やっと反映されてきて、浸透してきて、これからはそれらの応用編として、経営者たちの息子さん達や二代目三代目がこれらをどう動かしていくのかというのも絡んでくると思います。
これまでをどう活かして、どう継承していくのか、重要ですよね。
ありがとうございました!
6月12日(日)、第50回TAMARIBA横丁に行ってきました!
次回、レポートを掲載します!
→Coming Soon…