家庭用蓄電池導入のメリット、デメリット

〇蓄電池とは?

蓄電池とは1回限りではなく、充電して何度も使用することができる電池のことです。よく利用されている単三電池や単四電池などは1次電池といい、放電のみの使いきりです。対して蓄電池は二次電池と呼ばれています。

実は様々なところで使用されているものであり、身近なところではスマートフォンのバッテリーやEVカーなどに使用されています。

また、蓄電池は使う電極の素材によって「鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケル化ドミニウム電池」に分けることができます。

〇メリット

・災害時に電気を使用することができる

震災などで電力供給が停止した場合に、充電しておいた電力を十分に活用することができる。冷蔵庫や、蛍光灯など必要不可欠な家電を使用することができます。例えば12kwの蓄電池の場合、冷蔵庫、携帯の充電、蛍光灯、パソコン、テレビの家電を最大24時間使用することができます。

しかも、停電時には自動で蓄電池から電気の供給が始まるようになっています。どの配線に電力を流すかは、あらかじめ設定することができます。

 

・固定価格買取終了後自家消費率向上

太陽光発電で発電した電気を高額で売電できる「固定価格買取期間」は10年間(10kw以上は20年)と決められていますが、蓄電池があれば固定価格買取期間が終了後も、電気の自家消費率を増やすことで経済的メリットを大きくすることができます。

〇デメリット

・導入コストが高い

蓄電できる容量やスペックによって金額に違いはありますが、補助金を活用しても、工事費や諸経費込みで約100万~200万くらいと高額です。太陽光発電システムは売電収入によって約10年で元が取れるといわれていますが、売電収入で蓄電池の費用まで回収しようと思えば、回収までの期間が数年伸びることになります。

しかし、導入後の電気代の請求金額や停電時への備えなどのメリットのほうが大きいので、太陽光発電を設置の方で蓄電池を導入する方が急速に進んでいます。

 

・設置場所を考慮しなくてはならない

家庭用蓄電池のサイズの目安はおよそ幅100cm、奥行30cm、高さ120㎝となっており

敷地に余裕のない方は注意が必要です。

また、温度差が少なく結露しにくい場所が望まれるので事前の調査が大切になってきます。